よく声を出して元気に試合する小学生の男の子がいました。
いいショットを打つとお父さんをチラッ
ミスをするとお父さんをチラッ
試合中、常にコート脇で試合を見ているお父さんを気にしているようです。
お父さんはずっと険しい表情。
その子のミスが増え、あと1ゲーム取られたら負けという状況になりました。
サイドチェンジの時、不安そうな顔でキョロキョロ
お父さんを探しているようでした。
でもお父さんはもういなくってしまっていました。
いなくなったことに気づいた男の子は涙がボロボロ。
最後の1ゲームはもはや試合になっていませんでした。
わが子の不甲斐ない試合に頭にきてどこかに行ってしまう。
私もレゴが小学生の頃、何度かやってしまったことがあります。
あとからレゴに聞いたのですが、親がいなくなった時の絶望感は半端ないと。
試合が終わったら絶対怒られると。
それしか考えなくなって試合どころではなくなると。
その結果、子供は常に親の顔色をうかがいながら試合をしてしまいます。
そんな状況では逆転できるものもできなくなります。
たまにそれで奮起する子もいますが、ごくわずかです。
(そういう子は鬼メンタルでとても強いが・・・)
小学生の頃は親の想像をはるかに超えた残念な試合をする場合があります。
私が途中で消えたことでレゴのテニスが良い方向に働いたことは一度もありませんでした。
もしコート脇で見ているのであれば、そんな試合でも最後まで見てあげてください。
きっと子供の力になると思います。
以前の自分を見ているような気がしたので反省を込めて書きました。