前回、テニス選手の親としてどのようにあるべきかということについて、ITF(国際テニス協会)の記事を紹介しました。
今回は選手の親として好ましくない行動を紹介します。
<好ましくない親の行動>
- 深く関わっていない、関心を示さない、利用できるものが不足している
- 常に存在している、絶大な力を持つ、介入的である、過保護である
- 競技に無知であること
- 家族の活動を子どものテニス活動に集中させる、子どもから拠出させないで過度に物を購入する、テニスが唯一の趣味である、学校を早期に中退する
- 多くの試合に無理やり子どもを出させる、競技に参加する、子どもの目標を考えないでプレッシャーをかける、子どもの反応を誤解する
- 親としての指導でない、スポーツ倫理を否定する価値観を伝達する、悪い行動を受け入れる
- 言葉や身体的暴力が普段ある
- 非難する、子どもに責任を感じさせる、批評する、皮肉を言う、攻撃的である、極度に要求する、褒めすぎる、能力や結果を褒める、過度に褒めたり冷やかしを交互にする,他の子どもと比較する、敗北を受け入れることを拒み、いつも子どもに言い訳をする
- 自分自身の願望や子どもへの動機づけを計画する、理想を計画すること
- 野心に欠けたり、野心をあまりに持ちすぎたりする、子どもの能力を過大評価する、結果の重要性を強調する、相対的な見方を失う、結果に対し子どもへの愛情と行動を結びつける、飴とムチのシステム
- 思春期でも自立するようにさせない、子どもの意思決定を妨げる
- 親と子どもの対立、テニスが原因で夫婦が争うこと
- 試合中行動に支障をきたすような介入をし、感情をあらわに示す
- 試合の終わりに正しく分析せずに失敗や否定的な側面だけをみること、コーチのアドバイスを否定するアドバイスをすること
- コーチのじゃまをする、コーチを批判する、コーチとのコミュニケーション不足、コーチと対立すること
自分で自己評価してみると、8あたりから怪しくなります(汗)
「皮肉を言う」とか「他の子どもと比較する」とか・・・
あとやりがちなのが10の「子どもの能力を過大評価する」や「結果の重要性を強調する」です。
自分を戒めるためにもこれを自分のテニスノートに書き留めてあるのですが、直すのがなかなか難しいです。
皆さんの自己評価はいかがでしょうか?
親として好ましい行動と好ましくない行動、それぞれ15のリストを紹介しました。
このリストが絶対というわけでもありません。
記事の中でも例外があると述べられています。
そして親と選手の年齢や性格、家族構成、社会情勢なども影響してくるため、正解というものはないと思われます。
実はITFのこの記事は、ジュニアのコーチに対して書かれたものなのです。
コーチから見てリストにあるような親の行動が見られたら、コミュニケ-ションを取って適切な親と選手の関係を築けるように促していくことが望ましいと述べられています。
それもテニスコーチの役割であるということです。
逆に言えば、親と選手の関係に無頓着だったり自分にはまったく関係がないというコーチは信頼に足るべきかを確認した方がいいのかもしれません。