関東のジュニアテニスはランキング至上主義です。
ポイント対象となる関東公認大会が年間100大会以上開催され、ランキングを競います。
各大会の出場権利やシードはランキングで決まっていきます。
さらにもっと重要なのは、都県ジュニアなどの関東や全国の大会につながる都県大会の本戦出場権利やシードがランキングによって決まるということです。
RSKや中牟田は、都県予選がなく、ランキング上位者が自動的に関東予選に出場することになります。
多くのジュニア選手とその保護者はこのランキングに振り回されます。
ランキングを上げることが関東大会や全国大会に繋がるからです。
なので、ランキングを上げるために毎週のように公認大会に出場していくことになります。
時には複数エントリーしてドローがいい方の大会を選ぶということもします。
ダブルエントリー、トリプルエントリーと言われるものです。
開催日が重なっていると、ひとつしか出られないので、他の大会は欠場になります。
エントリー費は返ってこないので、無駄金。
ちなみにエントリー費は5000円~8000円です。
家族でおいしいご飯を食べに行けます。
さらに年齢カテゴリーを上げて高いポイントを狙う場合もあります。
これをエイジアップといいます。
年齢カテゴリーが上がると獲得ポイントが倍になるからです。
例えばU12でベスト8よりもU14でベスト32の方がポイントが高いのです。
このシステムが妥当かどうかは置いておいて、きちんと理解していないとランキングはなかなか上がりません。
ちなみに全国レベルの実力を持つ選手は別です。
どんなドローでも勝ち上がってしまうので。
しかし、関東に行けるかどうかという多くの選手は、ランキングとドローに大きく左右されることが多いです。
子供は常にランキングを気にするようになります。
エイジアップして楽に多くのポイントをとれる方がいいという子も多いです。
そして親は神経質になり、ポイントに一喜一憂することになります。
正直、子供をじっくり育成する余裕がなくなっていきます。
某大学のテニス部の監督をしている友人がいます。
友人曰く
「このシステムが関東のレベルを下げている」
最近、関西や東海のジュニアが全国で勝ち上がることが増えている傾向にある。
大学リーグでも関西出身の選手がレギュラーをはることが多い。
彼の見解はこうです。
関東は試合が多すぎる。
休日や長期休みは試合が優先されてしまう。
本来、ジュニアはそういう時こそじっくり練習し、トレーニングをするべき。
試合も1日1、2試合で終わる公認大会ではなく、1日5、6試合できるマッチ練習をやった方がいい。
関東のジュニアは平日夜しか練習できないので、練習量が足りなくなる。
小学生の時は試合慣れしていて試合は勝てるかもしれないが、中学生、高校生になってくると積み上げてきた練習やトレーニングの量が勝敗に大きく影響するようなる。
関西や東海は中学からぐっと伸びる子が多い。
テニスも身体も。
これはあくまでも友人の見解です。
興味深いなと思ったので、ブログで紹介させていただきました。
それでも関東がこのシステムである以上は、そのシステムに合わせていくしかないのです。
残り2年ちょっと、振り回されることになりそうです。
#終了まで8日
ブログランキングに参加しています
応援よろしくお願いします <(_ _)>