野球脳パパのテニス雑記帳

素人目線でテニスについて思ったことを書いています。ジュニアテニスでお困りの時は記事検索してみてください。

ブラストとラフとRPMと

ガットってやっぱり重要!

 

ということを最近実感しました。

 

もしかしたらラケットよりも影響力大なような気がします。

 

レゴのガットは今年の初めまでこれでした。

RPMブラスト(縦)×ナイロン(横)ハイブリッド

 

ブラストはナダルが使っていることで有名ですね。

 

でもね、全然しっくりこなかったんです。

スピンがかからずにボールがおさまらない。

ハイブリッドだからスピン量が落ちるし、ナイロンで反発しやすいのかなと思っていました。

ちょうどフォームも修正していたので、その影響もあったんだと当時は思っていました。

 

でも本当にヤバかったので、県ジュニアの前に変えました。

RPMブラストラフ(縦)×ナイロン(横)ハイブリッド

 

ブラストラフとは、ブラストにラフ加工したものです。

ラフ加工とは、表面に凹凸(エンボス)加工を施すことで滑りをよくし、スナップバックが大きくかかりやすくなってスピン性能が上がると言われています。

 

有名なところだと、フェデラーが使っているルキシロンのアルパワーラフがあります。

これはアルパワーにラフ加工したものです。

ちなみにフェデラーは横にアルパワーラフ、縦にナチュラルです。

 

ブラストラフにしたことでスピン量が増え、おさまりが少しよくなりました。

これでなんとか県ジュニアは戦えました。

 

県ジュニアの後、レゴはハイブリッドの打感が好きではないので、ブラストラフの全ポリにしました。

スピンはもっとかかるようになり、安定感が出ました。

ただ、スピードが犠牲になりました。

サーブもストロークもなんか平凡というか無難というか。

その分、試合も安心して見ていられました。

 

でもやっぱりショットの決め手に欠ける感じがする。 

それが私もレゴも気になっていました。

そこで思い出したのがブラストです。

ブラストのロールが大量に余っているではないですか。

 

全ポリならブラストでももう少しスピンがかかるだろう。

フォームも修正できているし、前よりもスピンがかかるようになっている(ハズだ)

 

そして全ポリのブラストに。

 

これが大失敗だったということに気づいたのはほんの2週間前。

 

ブラストに戻してから明らかにスピードと威力は上がりました。

しかし、またおさまらなくなった・・・

レゴはそのうち慣れるから大丈夫と言う。

パーンと飛んでくれるので、打感は気持ちいいいらしい。

 

バックは元々スピン量が多いので、さらにスピードが増していい感じ。

これもレゴがブラストを気に入った理由のひとつ。

 

この頃、色々とバタバタしていて、私もレゴのテニスをほとんど見ていませんでした。

あまり試合もしていなかったので、ガットによる影響を甘く見ていました。

 

そして7月に入ってから試合を入れるようになり、久しぶりに見たらあまりのひどさにびっくり。

フォアは全然入っていない。

というか、軌道はフラットに近い。

スピンが全然かかってない。

 

さらにサーブも入っていない。

ダブルフォルトの嵐。

フォアもサーブもスピードは断然上がっているんだけど・・・

この時点ではまだガットのせいだと思っていなかったのです。

コーチ(前とは違う人)からグリップのことやフォームのこともいくつか指摘されていたので、それが原因かと思っていました。

 

そのまま7月の大事な大会に突入。

当然のように散々な結果でした。

 

ここで親子2人で真剣に考え始めます。

 

「一番安定していた」時っていつだっけ?」

 

「全ポリのブラストラフの時だ!」

 

試合前日にブラストラフに戻し、ぶっつけ本番で挑みました。

 

すっげー安定感

 

スピンかかってる

 

フォアがいい感じで深く入る

 

スピンサーブも安定

 

ボールがおさまるので振り切れるようになり、ボールの重さも上がっている感じ。

 

スピードは多少落ちましたが、それ以上にコントロールが上がりました。

 

試合後

 

「これだな」

 

「うん」

 

 

最近ガット張りでお世話になっているガット職人の方に聞いてみました。

 

ブラストとブラストラフって違いますか?と

 

「打感はまるっきり違います。全く別物のガットと思った方がいいです」

 

ブラストはかなり厚く擦り上げないとスピンがかからないらしい。

ナダルにも象徴されるように、ヘビースピナーって感じの人向け。

レゴのようにフラットドライブ気味だと、ボールがガットを滑ってしまい、スピンがかかににくいのだとか。

そして反発力があるから、球離れ良く飛んで行ってしまうらしいです。

 

これに対してブラストラフは、自然にスピンがかかるようになっているとのこと。

下から上に擦り上げなくてもスピンがしっかりかかってくれる。

ボールの喰いつきもあるので、コントロールもしやすいとのこと。

レゴ自身も、スピードではなくコントロール重視の方が自分に合っているということを再認識した模様。

 

「よく勘違いする人はいるんですよ。これまで同じブラストという名前がついていたので。兄弟ガットとも言われたりしていましたし」

 

このガット職人さんに言わせると、ブラストの打感をそのままにスピン性能を上げたのがブラストラフ、と思って使うと失敗するとのことでした。

全然違うガットと思った方がいいと。

 

もっと早くこれを聞いていれば・・・

 

「でもね、最近、ラフの方はブラストがとれて、RPMラフになったんですよ」

 

 勘違いする人が多いからという理由ではなく、バボラはRPMブランドに統一したからということらしいです。

ちなみに、プロハリケーンツアーもRPMハリケーンに変わりました。 

 

これで私達親子のような失敗をする人が少しでも減るかもしれませんね。

 

 

もうこれに懲りて、ガットは当面変えないと決意した親子でしたー