
きっかけ
小3になった息子のレゴは少年野球チームの体験に参加し、野球やる気満々でした。
レゴが幼い頃からバットとグローブを持たせて一緒に遊び、親子での野球ライフに向けた準備は万端でした。
(そう、あの頃までは・・・)
事件はある日突然やってくるのです。
仕事を終えて帰宅すると、レゴが突然
「テニスもやってみたい」
テ、テニスだと???
寝耳に水とはこのことですよ。
私の心の中では厚切りジェイソンが叫んでいます。
Why tennis !? Why yellow ball !?

実はご近所さんのパパさんやママさんはテニス経験者が多く、プロの一歩手前まで行ったママさんもいたりして、テニスが身近にありました。
あるパパさんがレゴとテニスで一緒に遊んでくれたそうです。
(余計なことをしてくれたもんだ)
楽しかったのでしょう、たくさん褒められたのでしょう。
私と野球やるときは厳しい指導が入り、時には怒鳴られていました。
きっと野球は楽しくなかったんだよね
テニス体験
うちはテニス環境が整ってい方だと思います。
自転車で10分圏内に3つもテニスクラブがあります。
各クラブのHPを見てみると、あるクラブのキャンペーンが目に止まりました。
今ならお子様の体験レッスン無料!
今月入会すると入会金無料!ラケットプレゼント!
今月限定!
(毎月やっているのですがね)
レゴ、体験レッスンを受けました。
コーチ(兼営業)からは褒めちぎられ、ノリノリのレゴ。
右投げ左打ち育成のたまもの
「初めてなのにバックハンドが様になっていますね」とコーチ。
当然、野球脳の私はフォアはおろかバックハンドなんて言葉知りません。
「バックハンドって何ですか?」
「利き腕(レゴは右利き)の反対側で打つことです」
「普通、初心者はバックハンドでボールをうまく当てられないんですが」
「何かされてましたか?」
「あっ!」
レゴは私が手塩に育ててきた右投げ左打ちバッターなのです。
そう、野球の左打ちは右利きのバックハンドと似ています。
イチローのようにと育成してきた右投げ左打ちスタイルが、まさかテニスで役立つとは思いもよりませんでした。

運命の選択
テニスの体験レッスンに行った日から一週間後、ついに運命の日がやってきます。
あえてテニス体験のほとぼりが冷めるのを待ちました。
「野球とテニスどっちが楽しかった?」
「どっちもすごく楽しかった」
おっ、これは
「じゃあ、どっちやりたい?」
「テニス」
即答
まあ当然の結果ですよ
テニスやっている時の君は輝いていましたから
気遣いが心に沁みる
後日、レゴはママにこう言ったそうです。
「パパ、本当は僕に野球やってほしかったんだよね」
「これからは遊びで一緒に野球やってあげるよ」
それをママから聞いた時は号泣ですよ(心の中で)
きっとレゴなりの心遣いだったのでしょう。
レゴは今、小学校のクラブ活動でソフトボールクラブに入っています。
やはり私に気を遣っているのでしょうかねえ。
優しい子ですよ、レゴ
同情するなら野球やれ!
同情するなら野球やれ!

かくして
テニスド素人の野球脳パパとレゴのテニスライフがスタートしました
