レゴは選手クラスに入ってからのこれまでの1年間は毎週のように草トーか公認大会が入っている状態でした。
コーチからもたくさん試合に出てくださいと言われてきたので、ただひたすらそれを実行していました。
低学年から試合に出ている子に比べてレゴは選手として試合に出るのが遅かったので、試合経験の少なさを埋めるためにもとにかく試合をするという私の考えもありました。
「どの大会にも必ず〇〇君(レゴ)がいるよね」
近隣クラブの親御さんの間ではかなり有名だったみたいです(最近知りました)
父親とのコンビなので余計目立ったのかもしれません。
だいたいはお母さんが一緒についてくるので。
お陰で私はテニスママ友が増えました(笑)
夏休みが終わってからの9月と10月の2ヵ月、あまり試合は入れずに練習を中心にしてきました。
大幅に試合数が減ることになりましたが、これは私が意図的に減らしました。
その理由は2つあります。
試合の大切さと臨む姿勢をもう一度思い出してもらおう
1つ目は試合の大切さを再認識されることです。
ある公認大会で途中からやる気をなくしあきらめた試合がありました。
相手との差はそんなにありませんでした。
たまたま調子が悪く序盤からミスが続いていました。
たくさん試合をしていれば調子が悪いなんてことはこれまでもたくさんありました。
悪いなりになんとかしようという姿勢が見られていました。
しかしこの試合では途中からあきらめて無気力になりました。
実はこの兆候は夏休みあたりから少し見られるようになっていたのですが、この試合はあからさまにひどかったです。
試合後レゴは私のところに来て開口一番
「今日はクソ調子が悪かった~」
反省するそぶりもなく次また頑張ればいいやというような口ぶり。
私は怒鳴る気力もおきず、ただ悲しくなりました。
ーレゴは大切なことを忘れている
ー試合を詰め込みすぎた自分の責任でもある
ー試合の大切さを思い出してもらわなければいけない
よく試合を通して成長すると言います。
しかし試合に臨む姿勢が悪ければ成長どころか悪い方向に向かってしまいます。
冬から春にかけての大切なシーズンの前にこの悪い流れを断ち切る必要があります。
試合に対する姿勢を改めのるは今しかないと思いました。
練習でできるようにならないと試合ではやらない派だった
これまでのレゴの大きな課題は、ラケットを振り切って強いボールを打たないことでした。
どうしても安全にボールを入れにいくことが優先されてしまいます。
練習ではしっかり振り切れているように見えるのですが。
ある試合後のレゴとの会話でその理由が分かってきました。
私「今日も振り切れてなかったね。練習ではできてると思うんだけど」
レゴ「練習ではまだ半分くらいしか入らないから試合ではやらない」
私「試合で入らなくてもいいって言ってきたよね。だんだん入るようになってくるからさ」
レゴ「試合で入らないのは絶対にイヤ。練習で自分の思ったように打てるようになるまで試合では打たない」
私「試合で入る感覚を覚えていけばいいんじゃないの?」
レゴ「イヤ。練習でできないことは試合では絶対やらない」
私はここで重大な勘違いをしていました。
練習ではそれほどできてなくとも試合で試しながら完成度を上がていくものだとずっと思っていました。
それは自分が野球でそうしてきたからです。
私は子供の頃からピッチャーをやっていたのですが、試合でいろんなことを試しながら投げていました。
精度が上がるまでストライクが入らなかったり打たれたりするのですが、試合の中で徐々に決まっていくのが楽しくてモノにしていくことができました。
これまでずっとそれと同じ感覚でレゴを見ていたのですが、それが大きな間違いでした。
端的に言うと
私は実戦派
レゴは練習派
どちらも重要ですが、選手によって技術を磨いたり自信をつけていく上での比重が違ってくると思います。
レゴは試合することが好きです。
私も前クラブのコーチもそう思っていたので、それが実戦派でもあると勘違いしていたかもしれません。
現クラブのコーチにレゴが試合で振り切れないことについて相談した時、こう言われました。
「レゴは他の子よりもミスを嫌う完璧主義なところがあるので、練習やマッチ練で自分でできると自信を持つようになるまで試合では打たないのかもしれませんね」
それからコーチはレゴとラリーする時間を長くしてくれたり、中学生とマッチ練を組んでくれたり、レゴが自信を持てるように工夫をしてくれています。

これからの試合についてレゴと話し合って決めたこと
これから試合に対してどのように望み、どのように組んでいくかについてレゴと話し合い以下のように決めました。
- ただひたすらたくさん試合をこなしていくのはやめる
- 大会にエントリーするかどうかは必ずレゴと相談して決める(草トーと公認大会どちらも)
- 出場する大会は必ず目標を設定する(どこまで勝ち上がるかだけではなく技術や試合内容の目標も含めて)
- 次の大会で設定した目標をクリアするために練習する
- ひと試合ひと試合を大切にする
決めたことはごくごく当たり前のことです。
再確認という意味合いが強いかもしれないです
でもなかなかできないものだなあとこれまでを振り返ってあらためて思いました。
どうしても目先の勝ち負けにこだわりすぎて、そもそも何のために試合をしているのか見失いがちになります。どちらかというと親が。
子供も毎週のように試合があるとただこなすだけになってしまいます。
試合に対する集中力も薄れてきます。
試合慣れのために出しているとしたら、もうレゴはその段階は終わっています。
また、ただ単にレゴを優勝させてあげたいから(本音は親がしたいから)という理由で、レベル関係なく闇雲に大会に出場させるということも終わりにしたいと思います。
調子の悪い時に自信をつけさせるという時にはいいかもしれませんが。
試合数を減らす分、なるべく質の高い試合をさせてあげることがこちらの役目となります。
それは試合で成長のために得られる事が多い大会を探すことです。
中学生の大会に出場したのもそうした理由があったからです。
ちなみにレゴからもチャレンジしたいという了承を得ています。
練習で中学生とマッチ練をやらせてもらっているので、大会で試したかったのでしょうね。
当然ですが、親よりも子供の方が自分の実力はわかっています。
レゴとの話し合いの中で、そろそろわかっておいてほしいこともはっきり伝えました。
大会に出るためには、お金と家族の時間を費やしているということです。
来年から中学生なので、お金についてはきちんと理解してもらいたいと思いました。
ひとつの大会にエントリーして、会場に行って、試合をして、お弁当を食べて、家に帰る、そのためにはどのくらいパパとママが働かなければならないかを伝えました。
家族の時間については、特に妹の時間が犠牲になっていることをしっかり理解して欲しいと思っています。
レゴ妹は5歳です。
レゴが5歳の時は、家族3人でいろんなところに遊びに行ったり、旅行したり、美味しいものを食べに行ったりしていました。
そてに比べると今の妹はレゴの時に比べればそうした時間はとても少ないです。
レゴのテニスの練習や試合があるから家族でどこかに行く機会はめっきり減りました。
でも妹は文句ひとつ言いません。
お兄ちゃんがテニスをしていることが大好きだし、優勝して帰ってくると一番喜んでくれています。
妹にとってレゴは足が速くてテニスが上手な自慢のお兄ちゃんなのです。
こうした家族の支えがあって、レゴは大会に出て試合ができているということを認識し、ひと試合ひと試合を大切にしてほしいと願っています。
時間がある時は妹と遊んであげることも大切な約束のひとつになりました。