野球脳パパのジュニアテニスブログ

11歳の息子のジュニアテニス生活を綴ります。錦織圭や大坂なおみなどプロテニス選手の動向も紹介します。

伊達公子がオムニに警鐘を鳴らす


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伊達公子さんのブログに気になる記事がアップされていました。

それは日経新聞に伊達さんの インタビュー記事が掲載されたたとのこと。

砂入り人工芝コート(通称オムニコート)に関することでした。

 

日経新聞の記事(2019/2/27付 ⽇本経済新聞 朝刊)から引用してご紹介します。

「⽇本の現状では世界で通⽤する選⼿を育てるのは難しい」と警鐘を鳴らすのが2017年に現役を引退した伊達公⼦さんだ。早⼤⼤学院の修⼠論⽂でも取り上げたコートの問題について聞いた。

 

伊達さんは、2018年4月から早稲田大学大学院のスポーツ科学研究科に通われていたそうです。

その修士論文のテーマが日本のテニスコート環境に関することだったようです。

伊達さんのインスタグラムでは、無事に修士論文の発表が終わったとの報告もありました。

オムニが日本人選手の成長を阻害していると指摘

伊達さんはインタビューで日本のテニスコート環境についてこう語っています。

「コートが世界基準とかけ離れている。海外ではハードとレッ
ドクレー(⾚⼟)が主流だが、⽇本は砂⼊り⼈⼯芝のコートが相
当数を占める。これが選⼿の成⻑を阻む⼀因になっている」

 

伊達さんはオムニコートが選手の成長を阻んでいる要因になっていると指摘。

さらにオムニコートの弊害について分析しています。

「ボールが失速し、弾まないのが最⼤の問題。強い球を打ったり、⾼く弾む球に対応したりという基本がおろそかになり、ゲームの組み⽴ても⼤きく変わる。⽇本にしかない砂⼊り⼈⼯芝での勝ち⽅を成⻑期に覚えてしまうと、その後、海外に出たときにテニスを変えるのが難しくなる」

 

「⼈⼯芝が普及したのは1980年代後半から。私は⾼校の最後にプレーしただけで海外に出たのであまり影響を受けなかったが、いまの⼦どもたちは⼈⼯芝に慣れていることにさえ気が付かない。世界のトップまでいくにはハードとレッドクレーでの練習環境が不可⽋と結論づけている海外の論⽂もある。⼤坂選⼿や錦織圭選⼿も⽇本ではなく⽶国の環境で育ったの
が現実だ」

 

この議論は以前からあったようです。

10年以上前のブログになりますが、元プロテニス選手の長塚京子さんもオムニについて苦言を呈しています。

人工芝コートは終わりに。

これは当時、クルム伊達公子として現役復帰をした伊達さんの記者会見での発言が発端になっているみたいです。

この頃から伊達さんはオムニついて問題提起をしていたようです。

 

確かにハードとオムニでのテニスは違います。

レゴはハード(以前)とオムニ(現在)の両方を経験しているので、その変化の大きさを私は実感しています。

ハードからオムニに変わり、レゴのプレースタイルは大きく変化しました。

 

伊達さんが指摘されているようにオムニはあまり弾みません。

ボールのスピードも遅いです。

確かにストロークでのパワーや回転の違いが出にくいです。

レゴはハードの時はハードヒッターでした。

それはハードだとスピードが出るので、速いボールを打てば決まりやすいからです。

しかしオムニが主体になるとハードヒットが影を潜めます。

小学生のパワーでは、オムニだとハードヒットしても決まらないからです。

今度はオムニの弾まないという特性を活かし、ライジング打ちをするようになってきました。

ボールが頂点に届く前にタイミングを早くして打つことで、相手が態勢を整える時間を奪うことができます。

しかし、これをハードでライジングをするとちゃんとラケットに当たりません。

ボールの跳ねる高さとスピードが違いますから当然です。

逆に普段ハードで練習している力強く打つ子のスピードについていけなくなる時が見られます。

あれだけハードを得意としていたレゴが、今や大の苦手になってしまいました。

どっぷりオムニに染まってしまっている典型的な例ですね。

ハードでの試合をする度に、それでいいのかって思っています。

伊達さんとしては、世界に出ていくのであれば、それがダメだということなのでしょう。

経営的な事情からオムニになっている

伊達さんはインタビューの中で、オムニコートが多い理由として、雨が多い日本の気象事情があると述べています。

オムニは水はけがよく、多少の雨でもプレーができます。

テニスクラブにとってオムニは経営面でメリットがあります。

確かにハードだと、小雨でも滑って危なくてプレーできません。

その分、レッスンやコート貸しで損する部分が出てきます。

 

公営のコートもオムニが多いですね。

オムニは傷んでくると部分的な補修ができたります。

サーブを打つところが補修されているコートもよく見かけます。

一方、ハードはひび割れなどが出た時に部分補修ができないので、全面改修になります。

維持費的にはオムニが圧倒的に安くなります。

おそらく予算の関係で改修できずボロボロになった公営のハードコートも見かけます。

日本はもっとハードの導入が必要

伊達さんは世界で活躍するための選手を育てるためにも、ハードコートの導入の必要性を訴えています。

世界トップクラスで活躍している錦織圭選手と大坂なおみ選手はアメリカのハード環境で育っていることを指摘しています。

 

私の周りのクラブ環境を見渡すとオムニコートのクラブが多いです。

しかし、プロを輩出している大手の名門クラブはハードが多いです。

世界を目指している選手はハード環境で練習している選手が多いような気はします。

 

ただ、ジュニアの公式戦はオムニが多いんですよね。

少なくとも関東では、各都県大会、関東大会はほぼオムニです。

関東大会は千葉の白子という場所で開催されるのですが、海に近くて常に風が強いのです。

したがって関東ではオムニと風を制した選手が全国に行けると言われているそうです。

だから番狂わせも起きやすい。

最初それをレゴの前クラブのコーチから聞いた時、本当にそれでいいのか?って思いました。

そうしたジュニア大会でのサーフェス事情もあるので、オムニでのプレースタイルが必要とされるのかなと思います。

(ちなみに全国ジュニアは大阪の靭と江坂のハードです)

 

とはいえオムニコートは日本特有のサーフェス。

(以前はオーストラリアも多かったそうですが今は少なくなっているらしいです)

日本はテニスでもガラパゴスですね。

軟式テニスの存在も同じような感じですね・・・

 

日本から世界のトッププレイヤーを輩出していくためには、改革すべきことは多いですね。

 

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