いよいよ今日からウィンブルドンの本戦が始まります。
出場する日本人選手は以下の通り(シングルス)
男子
錦織圭選手
西岡良仁選手
杉田祐一選手(予選勝ち上がり)
内山靖崇選手(予選勝ち上がり)
女子
大坂なおみ選手
がんばってほしいですね!
ウィンブルドンのシードはATPランキングだけでは決まらない
さて、大会直前にナダルの発言が物議を醸しています。
ナダルの言ってることが回りくどすぎ(笑)
要するにウィンブルドンのシード決めは不公平だと言っているわけです。
今回のウィンブルドンのシード順位はこうです。ちなみに( )の数値は直近のATPランキングです。
1 ジョコビッチ(1)
2 フェデラー(3)
3 ナダル(2)
4 アンダーソン(8)
5 ティーム(4)
6 ズベレフ弟(5)
7 チチパス(6)
8 錦織圭(7)
大会に気を使いまくりで回りくどく言ってますが、ナダルはウィンブルドンのシード順位は他のグランドスラム3大会とATPツアーで採用しているATPランキングとは異なる点を指摘しています。
通常、ナダルはATPで2位なので第2シードに入るはずですが、今回は第3シード。
その代わりにフェデラーが第2シードになります。
そして驚きはATPで8位のアンダーソンがなんと第4シード。
私のお気に入りのティームがATPで4位なのに第5シード。
錦織選手はATPで7位なのに第8シード。
ナダルはこれが公平ではないと言っています。
確かに第2シードと第3シードは大きく違いますからね。
なぜこういうことが起きるかというとウィンブルドンはシード順位決めに独自の算出方法を使っているからです。
ウィンブルドンのシード順位は以下の1~3の合計で決まります。
- 直近のATPランキングのポイント(2019年は6/24時点)
- 過去1年間のATPツアーでサーフェスが芝での大会の獲得ポイント
- その前の1年間のATPツアーでサーフェスが芝での大会の獲得ポイントの75%分
要するにATPポイントに、さらに芝の大会で獲得したポイントが加算されるわけです。
ナダルは去年(2018)のウィンブルドンはベスト4でしたが、去年、今年(2019)と芝のツアー大会は出ていないので芝加算ポイントが少ない。
一方、フェデラーは去年(2018)のウィンブルドンはベスト8だったものの、今年(2019)のハレ(ATP500)で優勝するなど、芝のツアー大会は優秀な成績を残しているので芝加算ポイントが多い。
ということで今回の逆転現象が起きたわけです。
そして去年(2018年)のウィンブルドンで準優勝だったアンダーソンが4位に浮上。
今年のアンダーソンは怪我で不調となり、ATPランキングは8位まで落としているにもかかわらず。
ナダルはきっと
「ツアーは芝だけじゃなくクレーとハードのサーフェスもあって、みんな1年間一生懸命その中でポイントを獲得しようと頑張っているんだから、芝のウィンブルドンだけ特別扱いするのはおかしいんじゃないの?」
と言いたいのでしょう。
さらに
「これじゃクレーでがんばった結果が報われないじゃない。俺とかティームとかさ」
という心の中の声が聞こえてきそう(あくまでも私の想像)
以前からウィンブルドンは独自のシード順位算出方法があるとは聞いていましたが、ちゃんとした算出方法は今回初めて知りました。
これもナダルが苦言を呈したからこそ知ったことです。
ただ、もう決まってしまったものは仕方がない。
算出方法を変えたわけではなく、以前からこれだったわけで。
ちなみに女子はこの算出方法は採用していないのです。
特別なことがない限りWTAランキングで決まるそうです。
特別なことというは、例えば去年(2018)、出産明けのセリーナ・ウィリアムズが183位でシードをもらったようなことです。
その前の全仏ではノーシードだっただけに、これも物議を醸しました。
要するにウィンブルドンは他のグランドスラムとはちょっと違った文化があるみたいです。
ウェアも白しかダメですし。
伝統と格式のあるウィンブルドンはやっぱり特別なのでしょうか。
とにかく
テニス界最大イベントのウィンブルドンを楽しみましょう!