今回は関東限定ネタになります。
関東在住ではない方にはあまり関係のない話になりますので、関東のジュニアテニスってこんな仕組みになっているんだーと軽く読み流していただければと思います。
今年がレゴが選手クラスに入って初めての夏休みを経験しました。
関東のジュニア選手は毎週あちこちで開催されている関東公認大会に出場します。
そこでポイントを獲得し、ジュニアランキングを上げることが目標になります。
このジュニアランキングによって県選抜、県ジュニア、県小学生大会の出場権利が得られたり、シードやドローにも影響するのでとても重要になります。
公認大会は一年中開催されていますが、夏休みは平日も含めて非常に多くの大会が開催されています。
7月と8月で開催されている関東公認大会は、ざっと数えて40大会くらいありました。
レゴは5大会にエントリーしました。
都県ジュニアで上位を狙って関東大会出場を目指している選手の中では、このエントリー数はおそらく少ない方じゃないかと思います。
40も開催されている夏休みの公認大会は当然複数の大会が重なってきます。
夏休みならではのことが起きやすくなります。
気づいた点をまとめてみました。
大会レベルのバラつき
まず大会によってドロー数や出場選手のレベルが結構違いました。
同じ週に開催されている大会でも、ドロー数が多い大会もあれば極端に少ない大会もあります。
そして出場している選手のレベルにも差が出ます。
全国・関東クラスの選手が集中している大会もあれば、「えっ、こんなポイントでシードもらえるの?」という大会もあります。
レゴの場合はシード以前に本戦にダイレクトインできるかどうか瀬戸際のポイントなのですが、予選シードにすらならない大会もあれば、簡単にダイレクトインした大会もありました。
同じ週に複数の大会が開催されているので、選手は出場する大会をどれか選ばなければなりません。
夏休みの場合、大抵の大会は月曜日から始まるので日程が重なってしまいます。
これだと物理的に参加できません。
また、本戦が重なっている場合はどれか1つしか出られないという規定もあります。
(この規定違反を犯すと出場してもポイントがつきません)
同じ週に開催際されている場合、その中からどの大会に出るかがポイントを取るための重要な選択になるのです。
当然、参加人数が少なくてレベルの低い大会を狙っていった方がより多くのポイントを獲得できる確率が上がります。
締め切りが早い大会は参加人数も多いしレベルが高い

大会要項が出る時期とエントリー締め切りの時期は大会によって異なります。
2ヵ月くらい前に締め切る大会もあれば、2週間前に締め切る大会もあります。
そして分かったことは締め切りが早い大会は参加人数が多いということです。
参加人数が多いということは当然レベルも高いです。
きっと他の大会の要項が出きってないときに締め切りが迫ってくるのでとりあえずエントリーしておくかという心理が働くからだと思います。
私もそうでした。
後から「こっちの方が全然少ない!こっちにしておけば良かった~」ということがありました。
締め切りぎりぎりまでエントリーはせず、しっかり検討することをお勧めします。
他に同時期に開催される大会の要項が出る前に締め切りが来てしまう大会は要注意です。
関東テニス協会のサイトから年間の公認大会スケジュールもダウンロードできるので、それで同時期開催をチェックすることもできます。
(記載されているスケジュールは大雑把なのであくまでも目安ですが)
前年人数が少なかった大会は要注意
私は昨年の結果を見て、人数が少ない大会や本戦にダイレクトインしやすそうな大会を穴場だと思い優先的にエントリーしました。
それこそが今夏の私の最大のミスでした。
みんな同じことを考える
当然そういう大会にみんなエントリーするわけです。
昨年64ドローが今年は256ドローになっていたり、50ポイントくらいで本戦ダイレクトインしていたのが100ポイントくらいないとだめだったりという大会にエントリーしてしまいました。
だいたいそういう大会は運営側も人数が多くて混乱しがちになっていました。
前年のエントリー状況を参考するのは重要だと思いますが、それを鵜呑みにすると痛い目に合うかもしれないので注意してくださいね。
同時期開催が多い週はねらい目
当然、同時期の週に開催されている大会が多ければエントリーは分散されます。
締め切りが早い大会の順から多くなる傾向があります。
したがって要項発表と締め切りの遅い大会はねらい目です。
レゴはそうした大会で本戦ダイレクトインし、いいところまで行き、ポイントを稼ぐことができました。
重なっているとW.O.(不戦勝)も増えます。
お金に余裕のある親御さんの中には同時期開催に複数エントリーし、勝ち上がれそうな大会を選ぶ方もいます。
そうすると選ばれなかった大会は参加せず、相手のW.O.になります。
これはあくまでも私の個人的な考えですが、ランキング上位の選手がそういうことをする傾向がありそうなので、初戦から強い選手と当たったからと言ってあきらめずに試合会場に行ってみてください。
雨で順延が続きスケジュールが破綻する場合もある
多くのジュニア選手は、毎週いずれかの公認大会にエントリーしていると思います。
そこで怖いのが雨や台風です。
例えば1週目の後半にA大会、2週目の前半にB大会にエントリーしていた場合、A大会が雨で順延すると2週目にずれ込んでB大会と重なってしまうということがおきます。
あるいは、週の前半に大会を予定していて予備日を含めて金曜日までには終わることになっているので、土日は旅行などの家庭の予定を入れていたけど、台風が来て大幅に後ろ倒しになって家庭の予定と重なるという場合もあります。
実際、レゴがエントリーしていた8月の2週目の月曜スタートの大会が台風によって木曜スタートになり、W.O.が続出していました。
天候は予測できないので仕方がありませんが、そういうこともあるということをお伝えしたいと思います。
特にサーフェスがハードの大会は、ちょっとの雨でも試合ができなくなるので注意が必要です。
夏休みはダブルスのポイントが稼ぎやすい
レゴは夏休みにダブルスのポイントを結構稼ぐことができました。
それは夏休みはダブルスのエントリーが少ないからです。
ダブルスがある公認大会は限られています。
どうしてもシングルスが優先になるので、その大会にダブルスがあるかどうかは優先順位が低くなるのだと思います。
ペアを組む選手も参加している必要があるので、スケジュールを合わせるのも大変です。
また、春のジュニア大会が終わりペアを解消するところも結構あるので、そもそも夏休みの時点ではダブルスのことは考えていないということもあるのでしょう。
夏の公認大会のU12の男子のダブルスは多くて16ドロー、少ないのは4ドローなんて大会もありました(笑)
女子になるとそもそも開催できるのか?みたいな状態です。
出場するだけで多くのポイントがもらえます。
これが秋・冬になると、都県ジュニアを見据えてダブルスのエントリーが増えてしまい、ポイントが取りづらくなってきます。
もし夏休みの時点でペアが決まっていれば、ダブルスにもエントリーするといいと思います。
ペアが決まっていなくとも、同じ大会に出場している知り合いの選手がいれば、ダブルスに出てみるというのもありです。
ポイントは個人につくので、後で他の子と組んでも効果があります。
当然ですが、どの大会でも勝ち抜ける強さや既に多くのポイントがあれば、これまで書いてきたことは一切気にする必要はありません。
しかしポイントで悩まれている関東圏のジュニア選手の親御さんは多いと思います。
もちろん私も常に悩んでいますし、周りの親御さんもみんな悩んでいます。
公認大会は平均でエントリー料5000円、その他交通費や食費など多くのお金もかかるので経済的負担が大きいですし、仕事や家庭の予定との調整もしないといけないので、なるべく計画的に少しでも多くポイントを取れるように組んでいきたいという親御さんが多いと思います。
まだ小学生なのに、かなりのお金と時間をかけてポイントを取得していかなければ上位に行けないということに大いに疑問を感じていますが、これが現実なので向き合っていくしかありません。
これからポイントを積み重ねていかなければならない選手、微妙な保有ポイントでドローによって勝敗が左右されてしまう選手の親御さんが、少しでも効率的にポイントを獲得できるようになればと思い書きました。
夏ほどではないですが冬も大会が重なってきますので、少しでも参考になれば幸いです。
上記はあくまで私の個人的な見解ですので、記事通りに実行されて失敗したとしても責任は負いませんのでご了承ください(笑)