今回は【その3】で申し込んだ体験レッスンの内容について紹介します。
老舗の大手クラブA
まず最初は大手で昔からジュニアの育成に力を入れているクラブAに行きました。
このクラブは全国クラスのジュニア選手が何人も所属しており、プロ選手も排出しています。
コート面数は10面以上あり、ハードとオムニの両方があります。
環境的には完璧に近いです。
レゴはこのクラブのマッチ練習会や草トーに何回も出ていたのでクラブの雰囲気はある程度分かっていました。
このクラブの練習はとにかくコーディネーショントレーニングが多いです。
練習の半分はコーディネーションに費やされます。
そしてとにかく走ります。
球出しの練習でもミスを続けると罰として走らされます。
したがってこのクラブの選手はみんな足が太いのです。
テニス選手としては理想の筋肉のつき方かもしれませ。
練習を見ていて思ったのは、所属クラブと似ているということでした。
コーディネーションや走ることに多くの時間を割いている。
そして球出しが中心。
さらに練習の雰囲気は硬く、コーチが怒鳴ることもしばしば。
レゴは体験を終えて最初に私に言ったのが
「△△(所属クラブ)と同じ」
うん、パパもそう思ったよ。
練習後にコーチと少し話をしました。
方針としているのは今(12歳や14歳)ではなく、16歳~18歳で勝てる選手になること。
これも所属クラブと同じです。
どちらも規模の違いはあれど歴史のある老舗クラブ。
やはり方針や練習方法は似ているのでしょうね。
結構この2つのクラブ間での移籍は昔からよくあるとも言っていました。
所属クラブで関東大会に出場している中学生の女子が2人いるのですが、もともとその2人はこのクラブAにいた子だということも教えてもらいました。
この2つのクラブは隣接した市にあり距離も近いので移籍もしやすいとのこと。
だいたいこの地域の強い男子はクラブAに集まり、女子はレゴの所属クラブに集まりやすいそうです。
確かに中学生以下を見るとそうなっています。
レゴの所属クラブは伝統的に女子の選手層が厚いのです。
そしてクラブAは各年代の男子が全国に行っています。
やはり強い選手がいるところに集まりやすいのでしょうね。
というわけであまり新鮮さがなかった体験第1弾でした。
熱血指導でコミュニケーション重視のクラブB
クラブBはまだオープンして10年そこそこの比較的新しいクラブ。
既に全国大会に何人も排出している実績があり、県内でも勢いのあるクラブです。
コート面数は3面と少なく、主にジュニア育成をメインにしています。
コーチは熱血漢がある方です。
声もガラガラ(笑)
選手には厳しく言う時もあれば笑いを取りながら優しく接している時もあります。
年齢も上から下まで仲が良い雰囲気があります。
選手とコーチで一緒に遊びに行ったりもするそうです。
このクラブの草トーに何回か出たことがあるのですが、よく選手の親御さんと練習や試合の内容について話をしている姿を見たことがありました。
選手だけでなく親とのコミュニケーションもしっかり取っている印象がありました。
とてもアットホームなクラブです。
練習は実戦形式が中心。
試合をしながらコーチが選手個人に指導していきます。
身振り手振りで熱血指導です。
レゴはこういう練習を望んでいました。
コーチに応えようと一生懸命やっていたのが印象的でした。
中学生には全国に行っている男子もいますのでお手本がすぐ近くにいます。
一通り練習が終わりました。
すると選手みんながクラブの周りを走り始めます。
コーチがレゴに言います。
「うちは前の週の試合で取られたゲーム数×2周を走るんだよ」
それまで笑顔だったレゴの顔が一瞬にして曇りました。
コーチ「この前の土日に試合した?全部で何ゲーム取られた?」
レゴ「えっっと・・・10ゲームです」
コーチ「じゃあ20周だね。がんばって」
すぐに走りに行くレゴ。
1周200mくらいらしいので4km。
所属クラブでも5km走っているのでそれよりも短い。
ただ同じところをグルグル何周も走るのは精神的なキツさがあります。
コーチ曰く、それが狙いでメンタルトレーニングにもなると。
中学生で50周くらいしている子もいました。
レゴが走っている間にコーチから色々とアドバイスをもらいました。
技術に戦術とメンタルがついていけてない。
遅く始めた子にはよくあることなので心配はいらない。
実戦しながら戦術とメンタルを鍛えていくといいとのことでした。
クラブの育成方針は、コーチが各選手の個性を理解した上でコミュニケーションを積極的に行いながら強い精神を育んでいこと。
親とのコミュニケーションを図りコーチと親の認識を共通にすることで子供がぶれないようにする。
今の子は突き放すのではなくコミュニケーションを取っていくことで成長する。
これは老舗のクラブに欠けている部分です。
これからはこういうクラブの選手が強くなっていくのかなとも思いました。
レゴ「あのクラブに入ったらさ、試合でゲーム取られるとヤバイことになるよね」
パパ「その分鍛えられるからいいんじゃない?」
レゴ「試合すればするほど距離が長くなるっておかしくない?だったら試合しない方がいいよね」
パパ「そういう子は強くなれないんだと思うよ。恐れずに挑戦していく気持ちがないとね」
レゴ「まあ6-0で勝てばいいのか。勝っても7-5とか7-6のタイブレとか最悪じゃん」
車の中でそんな会話をしながら帰りました。
とてもいいクラブだと思います。
ただ、候補のクラブの中で一番遠いのがネックなのです。
残りの3つのクラブは次回【その5】で紹介します。